あアノコロ記憶のタイムマシン
70代 街・暮らし

昭和の蚊帳|四隅をつって眠った夏の夜

昭和20年代後半から30年代の蚊帳を手がかりに、四隅をつり、家族で網の内側へ入った夏の夜を振り返ります。住まいや地域ごとの使い方の違いも残します。

昭和20年代後半〜30年代(1950〜1964年ごろ)の蚊帳を思わせる横長の記憶風景
昭和20年代後半〜30年代(1950〜1964年ごろ)の蚊帳を思わせる横長の記憶風景(イメージ)

70代の時間軸

確認できる背景として、網を寝床の周囲へつり、蚊などの侵入を防ぐ蚊帳は、夏の就寝を助ける家庭用品として使われました。ただし資料が示す道具や仕組みと、家庭や地域で実際に使われた時期は同じではありません。ここでは全国一律の経験とはせず、公開資料で確認できる範囲と個人の記憶を分けて扱います。

記憶の場面では、夕方に部屋の四隅へひもを掛け、布団を囲むよう蚊帳を広げて裾の隙間を確かめました。入口を少し持ち上げて素早く入り、家族がそろうと裾を布団の下へ入れ、朝には畳んで端へ寄せました。使う前の準備から終わった後の片付けまでを順にたどると、物の名前だけでは見えにくい当時の生活の動線が浮かびます。

畳の寝間、縁側に近い部屋、夏休みに泊まる親戚の家で天井からつられました。手がかりになるのは、細かな網目、青緑の薄い色、布団へ触れる裾、網越しに見える豆電球です。場所の明るさや季節、一緒にいた人との距離を一つずつ思い出し、確かでない部分を無理に補わないことが自分の記録を守ります。

いまは網戸や空調、さまざまな虫よけがありますが、家族で一つの網の内側へ入る夏の寝支度は異なります。便利さの優劣を決めるのではなく、準備や待ち時間、周囲との声の掛け合いが行動へ与えた違いとして、当時といまを見比べます。

思い出の問いは、蚊帳の四隅をつった部屋と、最後に裾を確かめてくれた家族を覚えていますか?固有名詞や住所を公開しなくても、細かな網目や周囲の音など、確かな断片だけで自分の「あの頃」を残せます。

蚊帳を思い出す三つの手がかり

  1. まず、70代の蚊帳にまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問い蚊帳の四隅をつった部屋と、最後に裾を確かめてくれた家族を覚えていますか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。