あアノコロ記憶のタイムマシン
30代 テレビ・映画

平成20年ごろのダビング10レコーダー|録画を残す回数を数えた夜

デジタル放送のコピー制御ルール「ダビング10」が始まった2008年を起点に、平成20年〜平成26年(2008〜2014年ごろ)の録画番組をディスクへ残した記憶を振り返ります。

平成20年ごろの居間のテレビ台に置かれた録画レコーダーと、録画用ディスクのケースとリモコン
平成20年ごろの居間のテレビ台に置かれた録画レコーダーと、録画用ディスクのケースとリモコン(イメージ)

30代の時間軸

総務省の情報通信審議会資料によると、デジタル放送のコピー制御ルール「ダビング10」は2008年7月4日に運用が始まりました。ハードディスクに録画した番組は、ほかの記録メディアへ9回までダビングでき、その後はムーブ(移動)だけができる仕組みです。 この記事では「平成20年〜平成26年(2008〜2014年ごろ)」を、資料で確かめられる発売・開始の時期と、暮らしの中でダビング10対応のレコーダーに触れた時期が重なる目安として扱います。地域、家庭、学校、手に入れた時期によって体験は変わるため、同じ世代なら同じ思い出があるとは決めつけません。

当時の使い方を思い出してみます。番組をまずハードディスクに録り、残したい回だけを録画用ディスクへダビングし、残り回数の表示を確かめながら家族用と自分用に分けました。最後の1回は移動になるため、どのディスクに残すかを少し迷いました。

ダビング10対応のレコーダーがあった場所は一つではありません。テレビ台の下段、録画ディスクを積んだ棚、家族共用の居間、録画予約を相談した夕食後の食卓のそばにありました。 都市か地方か、家や学校の決まり、近くの店の品ぞろえによって、記憶の背景は人それぞれです。

音や手ざわりの記憶として残りやすいのは、ディスクトレイが閉まるモーター音、本体の前面のかすかな熱、リモコンのボタンの硬さ、ダビング完了を待つあいだの静かな居間です。年表には残らない感覚をたどると、そのとき近くにいた人の顔まで思い出せることがあります。

いまは見逃し配信や録画の自動整理も使えますが、回数の決まりを意識しながら一本ずつ残した録画には、手間をかけて保存した実感がありました。 今と比べるのは、便利になった暮らしを否定するためではなく、当時の手間の中にあった工夫や会話を見つけ直すためです。

ダビング10対応のレコーダーを思い出す三つの手がかり

  1. まず、30代のダビング10対応のレコーダーにまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問いダビング10の回数を気にしながら、ディスクに残した番組を覚えていますか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。