あアノコロ記憶のタイムマシン
40代 街・暮らし

昭和60年ごろのショルダーホン|肩に提げて外へ出た電話

車外兼用型の自動車電話ショルダーホンが完成した1985年を起点に、昭和60年〜昭和63年(1985〜1988年ごろ)の、重い電話を肩に掛けて車の外で話す姿を街で見かけた記憶を振り返ります。

昭和60年ごろの雰囲気の車内で、助手席に置かれた肩掛けベルト付きの箱形の電話機と受話器
昭和60年ごろの雰囲気の車内で、助手席に置かれた肩掛けベルト付きの箱形の電話機と受話器(イメージ)

40代の時間軸

NTTドコモ歴史展示スクエアの解説によると、自動車から離れても使える車外兼用型自動車電話「ショルダーホン」100型は、電電公社が民営化された1985年9月に完成しました。重さは約3kg、連続通話時間は約40分、連続待受時間は約8時間とされています。NTT東日本の解説では、ふだんは自動車に載せておき、必要なときに肩からベルトで掛けて持ち歩くものだったと紹介されています。 この記事では「昭和60年〜昭和63年(1985〜1988年ごろ)」を、資料で確かめられる発売・開始の時期と、暮らしの中でショルダーホンに触れた時期が重なる目安として扱います。地域、家庭、学校、手に入れた時期によって体験は変わるため、同じ世代なら同じ思い出があるとは決めつけません。

当時の使い方を思い出してみます。ふだんは車の中に置いておき、車を降りる用事があるときだけベルトを肩に掛けて持ち出しました。話せる時間が長くないので、用件だけを伝えて早めに切ったと覚えている人もいます。子どもの目には、大人が肩の箱から受話器を取って話す姿がめずらしく映りました。

ショルダーホンがあった場所は一つではありません。現場の事務所前に止めた社用車、駅前のロータリー、取引先へ向かう車の助手席、ニュースの街頭映像の中などで見かけることがありました。 都市か地方か、家や学校の決まり、近くの店の品ぞろえによって、記憶の背景は人それぞれです。

音や手ざわりの記憶として残りやすいのは、肩に食い込む約3kgの重み、角ばった本体のかたい手ざわり、受話器から本体へ伸びるコード、車のドアを閉めたあとに聞こえる話し声です。年表には残らない感覚をたどると、そのとき近くにいた人の顔まで思い出せることがあります。

いまは上着のポケットに入る電話で用が足りますが、重い箱を肩に提げてでも車の外で話そうとした数年間が、持ち歩く電話の入り口になりました。 今と比べるのは、便利になった暮らしを否定するためではなく、当時の手間の中にあった工夫や会話を見つけ直すためです。

ショルダーホンを思い出す三つの手がかり

  1. まず、40代のショルダーホンにまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問いショルダーホンを肩に掛けた人を初めて見た場所を覚えていますか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。