昭和34年ごろのプラスチックの汽車とレールのセット|ちゃぶ台に描いた青い円
のちのプラレールの原型「プラスチック汽車・レールセット」が発売された1959年を起点に、昭和34年〜昭和43年(1959〜1968年ごろ)の、青いレールをつないで小さな汽車を走らせた遊びを振り返ります。

70代の時間軸
タカラトミーによると、「プラレール」の原型は、金属や木の玩具が主流だった1959年に、当時の最新素材のプラスチックを使って発売された「プラスチック汽車・レールセット」です。青いレールは、家族が団らんの時を過ごした「ちゃぶ台」の上で遊べるサイズで設計され、曲線レールを8本つなぐと直径47cmの円になります。この規格はその後も変わらず、当時のレールと新しいレールをつないで遊ぶこともできるとされています。 この記事では「昭和34年〜昭和43年(1959〜1968年ごろ)」を、資料で確かめられる発売・開始の時期と、暮らしの中でプラスチックの汽車とレールのセットに触れた時期が重なる目安として扱います。地域、家庭、学校、手に入れた時期によって体験は変わるため、同じ世代なら同じ思い出があるとは決めつけません。
当時の使い方を思い出してみます。曲がったレールを一本ずつ差し込み、最後の一本で輪が閉じるとほっとしました。汽車を手で押してレールの上を何周もさせ、つなぎ目で車輪がこつんと鳴るのを聞きました。食事の時間になると、ちゃぶ台の上から急いで片づけるよう言われたという記憶を持つ人もいます。
プラスチックの汽車とレールのセットがあった場所は一つではありません。夕食前のちゃぶ台の上、縁側の板の間、きょうだいで取り合った畳の部屋の隅、誕生日に包みを開けた茶の間にありました。 都市か地方か、家や学校の決まり、近くの店の品ぞろえによって、記憶の背景は人それぞれです。
音や手ざわりの記憶として残りやすいのは、プラスチックの軽さと少しつるりとした表面、レールの凸と凹がはまるぱちんという手ごたえ、継ぎ目を越える車輪の小さな音、ちゃぶ台の木目の上に浮かぶ青い色です。年表には残らない感覚をたどると、そのとき近くにいた人の顔まで思い出せることがあります。
いまは同じ規格のレールに新しい車両が次々と加わっていますが、最初はちゃぶ台ひとつ分の円の中に、汽車の走る世界がまるごと収まっていました。 今と比べるのは、便利になった暮らしを否定するためではなく、当時の手間の中にあった工夫や会話を見つけ直すためです。
プラスチックの汽車とレールのセットを思い出す三つの手がかり
- まず、70代のプラスチックの汽車とレールのセットにまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
- 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
- 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。
思い出の問い青いレールをどこに広げて遊んでいたか、最初の円が閉じたときのことを覚えていますか?
出典と編集方針
このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。
- タカラトミー ニュースリリース「鉄道玩具『プラレール』グッドデザイン・ロングライフデザイン賞受賞」(2018年10月31日)
- TOMY Company, Ltd. Corporate History
- 編集確認日:2026-10-17。出来事の事実確認と、個人の記憶・感想は分けて記載しています。